システムエンジニアとしてのスキルが上がり熟練になればなるほど、会社という組織の中で働くことに、疑問を感じ始めるものかもしれません。中堅SEともなれば、仕事量も増え、責任も増します。その仕事量の増加に見合うだけの収入増があり、仕事内容にも満足しており、さらに今後もステップアップが望める状況であれば、会社員としての不満を抱くこともないでしょう。
中堅SEが会社に抱く不満の理由は様々。会社自体への不満なのか、そもそも企業の中で働くことが窮屈になっているのか。その見極めが必要です。会社自体への不満なのであれば、転職という方法で解消できるでしょう。しかし、そうではないのだとすれば、フリーランスとして独立することを考える時期かもしれません。技術力とスキルのあるシステムエンジニアなら、会社に守ってもらわずとも食べていける世の中です。
フリーランスになれば今の不満は解消されるかもしれない。とはいえ、今手にしているメリットも手放すことになるのでは。フリーランスになることへの不安は、その手放すメリットにある場合が多いでしょう。手放すメリットの最たるものが、仕事量との見合いは別として、一定した収入を約束されている安定した生活と言えるでしょう。フリーランスになると、その収入形態はどう変わるのでしょうか。
フリーランスSEとなると、仕事をこなすスキルがあるかどうか以前に、そもそも仕事をとれなければ収入を得ることができません。赤字になる仕事ばかりをとってしまっては、利益はいつまでも出ず金銭的にも精神的にも体力的にも、破綻してしまいます。いかに利益になる仕事をとることができるか。いわゆる「商才」は、フリーランスSEにとって重要なスキルです。
システム開発会社の中堅SEから、フリーランスSEとして独立して、5年。独立のために悩んだ期間は約2年。もっと早く独立するべきだったと思っています。フリーランスSEの道へようこそ。
毎月だまっていても一定の給料が入ってくる会社員の安定を手放し、フリーランスSEとしての道を踏み出すにあたり、誰しもまず不安に思うのは収入のことではないでしょうか。フリーランスというと月々の収入に波があるのはいたし方ありませんが、フリーランスSEの場合、毎月定額で収入を得る契約方式も少なくありません。フリーランスSEの報酬生産の仕組みを知りましょう。
フリーランスSEになったらどうやって仕事をとってくるのか?そもそも仕事をとれるのか?そういう不安もあると思います。仕事をもらえるようなあてがない人はもちろん、ある程度の人脈やパイプがある場合でも、思うように仕事がとれないときもあるでしょう。そういう時に役立つのがエージェント。営業力のあるエージェントであれば、自力で仕事を探すよりも高額案件をとれる可能性も高くなります。
ビジネスには季節変動がつきものです。フリーランスSEの案件にも、時期に応じた特徴と波があります。一年を四半期ごとに分けて、それぞれのタイミングの案件の概況を紹介します。一年間の流れを知っておけば、どのタイミングまでに何をしておかなければならないかも見えてきます。先々を見据えて、先手先手で動くことが、フリーランスSEが生き残る知恵でもあります。