フリーランスへの転身について検討している中堅SEは、フリーランスとして生きることへのポジティブな意欲と同時に、現状への不満が隠れている場合が多いです。現状に満足できない理由は人それぞれ。勤める会社の職場環境による差もあるでしょう。ですがその様々な不満を大きく分類すると、収入・金銭面での不満、仕事内容に関する不満、将来への不安、この3つの何れかに該当することが多いようです。
SE社員の平均年齢は30歳前後と言われます。次々に後出の若手社員が入社して押し上げられながら、組織の中で上を見れば、ステップアップできるポジションは数が限られ、現場に残る年配者といえば相当な存在感を放つスキルを持たない限り、老害として憚るか、所在なさげに身を縮めるか・・・年齢が上がるにつれ、迫りくる将来への不安。この先の目指したいイメージが浮かばない。これが中堅SEが持つ不安の一つ目です。
何をもって正当な評価とするか。これは難しい問題ですが、主観的にそう感じている中堅SEは少なくないようです。スキルが上がり処理能力も高くなるにつれ、仕事量も増え、難易度も上がり、責任も増していきます。中堅SEとして新人の面倒も見ながら、ろくな休みもとらずに業務に打ち込むハードワーク。同じ労力でもっと高い報酬を得られるとすれば、そっちへ気持ちが流れるのはごく自然な心理でしょう。
SEに限らず、自分で仕事を選んでとってくるフリーランスに対し、与えられた業務をこなすのが会社員の仕事です。当然のことながら、その仕事が必ずしも自分の意図するもの・希望するものであるとは限りません。さらに、仕事の進め方ひとつとっても、組織の中で動く以上、妥協やあきらめが必要となる場合も多いでしょう。経験とスキルを積むほど、自分の仕事に対するプライドも強くなるのが技術者という生き物かもしれません。
システム開発会社の中堅SEから、フリーランスSEとして独立して、5年。独立のために悩んだ期間は約2年。もっと早く独立するべきだったと思っています。フリーランスSEの道へようこそ。
毎月だまっていても一定の給料が入ってくる会社員の安定を手放し、フリーランスSEとしての道を踏み出すにあたり、誰しもまず不安に思うのは収入のことではないでしょうか。フリーランスというと月々の収入に波があるのはいたし方ありませんが、フリーランスSEの場合、毎月定額で収入を得る契約方式も少なくありません。フリーランスSEの報酬生産の仕組みを知りましょう。
フリーランスSEになったらどうやって仕事をとってくるのか?そもそも仕事をとれるのか?そういう不安もあると思います。仕事をもらえるようなあてがない人はもちろん、ある程度の人脈やパイプがある場合でも、思うように仕事がとれないときもあるでしょう。そういう時に役立つのがエージェント。営業力のあるエージェントであれば、自力で仕事を探すよりも高額案件をとれる可能性も高くなります。
ビジネスには季節変動がつきものです。フリーランスSEの案件にも、時期に応じた特徴と波があります。一年を四半期ごとに分けて、それぞれのタイミングの案件の概況を紹介します。一年間の流れを知っておけば、どのタイミングまでに何をしておかなければならないかも見えてきます。先々を見据えて、先手先手で動くことが、フリーランスSEが生き残る知恵でもあります。