フリーランスSEの報酬清算の仕組みを知る

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フリーランスSEの報酬生産の仕組みを知る

月額固定制

月々固定の金額で、仕事を請け負う方式です。
月単金契約の場合、基本的には、どんなに忙しくなっても、仕事が増えても、契約期間中はその金額は変わりません。そういう意味では、会社員の給料と同じ感覚かもしれません。単純に会社員給料の額と比較すると高い額が設定されていますが、フリーランスの場合はこの月単金の中から税金や保険、年金、その他経費の一切を捻出することになりますので、注意が必要です。ある程度の仕事量を見越し、経費一切を想定した利益の金額が見合うと思える金額であれば問題はないでしょう。一般的には、出向など、クライアント企業に常駐するような仕事を請け負う場合、このような報酬体系が多いようです。契約期間は半年以内の短期間のものから数年にわたる長期のものまで様々です。フリーランスをはじめたばかりの人や、安定した収入を確保したい人には向いています。

見積もり方式

案件や、作業内容によって、報酬金額を変える方式です。
仕事の依頼があるたびに、見積もりを作成し、両者合意することで受注となります。仕事内容に応じて金額を変えられるので、仕事内容が多岐にわたるような人には向いています。仕事の取り方とまわし方次第で、収入に波があります。都度見積もりを作成するのが手間になるという人もいるかもしれません。月額固定性の受注に比べると、見積もりだけでなく、請求書の発行や入金管理などの管理が全般的に煩雑になるというデメリットがあります。

報酬の額は自分で決める!

いずれにしても、会社員とは違って、フリーランスになると、自分の給料(報酬)は全て自分で決めることになります。
フリーランスとしてクライアントから受け取る報酬は、給料ではありません。売上です。売上から経費を引いた利益の中から、自身の給料をとることになります。その仕事をいくらで請けるのかという売上額を決めるのも自分、それに対していくらの経費を使うのかを決めるのも自分です。そして残った金額の中から自分の給料としていくらとるのかを決めるのも自分です。利益全額を給料として取るのか、何割かは事業資金として残すのか。全て自分が決めることになります。客先までの交通費、PCなどの備品費、コピー用紙などの消耗品費、ネットや電話代などの通信費、電気代などの光熱費、必要な本を買うための教育研修費など。会社で負担してくれている費用の全てを、その売上から捻出することになります。さらに、売上から経費をひいて残った利益の中から、所得に応じてかかる所得税・住民前などの税金、健康保険料、国民年金などを支払うことになります。中堅SEであれば、ある程度の経費感覚、予算感覚は身についていると思いますが、会社員時代にはあまり意識せずに済んでいる費用も考慮する必要があります。経理や税務に関する知識がなければ、最初は難しいかもしれませんが、SEとして生きていく上で、重要な知識を身につけることができます。この機会に少しでも勉強してみることをおすすめします。

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システム開発会社の中堅SEから、フリーランスSEとして独立して、5年。独立のために悩んだ期間は約2年。もっと早く独立するべきだったと思っています。フリーランスSEの道へようこそ。

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フリーランスSEの報酬生産の仕組みを知る

フリーランスSEの報酬生産の仕組みを知る 毎月だまっていても一定の給料が入ってくる会社員の安定を手放し、フリーランスSEとしての道を踏み出すにあたり、誰しもまず不安に思うのは収入のことではないでしょうか。フリーランスというと月々の収入に波があるのはいたし方ありませんが、フリーランスSEの場合、毎月定額で収入を得る契約方式も少なくありません。フリーランスSEの報酬生産の仕組みを知りましょう。

四半期ごとに案件が出回る

四半期ごとに案件が出回る ビジネスには季節変動がつきものです。フリーランスSEの案件にも、時期に応じた特徴と波があります。1年を四半期ごとに分けて、それぞれのタイミングの案件の概況を紹介します。1年間の流れを知っておけば、どのタイミングまでに何をしておかなければならないかも見えてきます。先々を見据えて、先手先手で動くことが、フリーランスSEが生き残る知恵でもあります。

会社員の頃にはなかった時間的余裕が増える

会社員の頃にはなかった時間的余裕が増える フリーランスSEになると、会社員時代にはなかった自由さを実感できるようになります。まず自宅や自宅の近くなど、通勤が苦にならない場所で働けます。通勤ラッシュからの開放は大きな魅力に挙げることができ、それだけ自由な時間が増えます。働く日や時間を自由に設定できるのも魅力。ただし、働きすぎには注意が必要です。稼働日と休日を明確に決めることがポイントです。

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